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包頭、北京そして香港

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労働省張副大臣とミッション一行

ジャパンファンドによる企業家育成プロジェクト(Japan PEP)の中期評価ミッションで内モンゴルの包頭(バオトウ)に行った帰り、北京に泊まり、さらに香港政庁の招待プログラムによって同地に約1週間滞在した。その間計らずも短期間に中国の3都市を比較しつつ旅したことになり、そのあまりに異なる現状に思うところ多々であった。しかし、翻って考えれば、この正に違いの大きさこそが、今後の中国の計り知れない可能性を示唆しているのである。我々が通常目にし耳にするのは、中国中央政府の公式発表による、宇宙飛行士打ち上げ、生還の成功、SARSにも拘らず昨年度の8%を超えるGDP成長率の達成など、ポジティブな面と、西欧を始めとするマスメディアによる、中国国内での人権侵害や事故、自然災害などのネガティブな面とであることが多い。これらの情報は事実に基づいているとはいえ、それらだけで中国の全体像を把握できるわけではない。その意味で、このような言わば両極端の情報源ではあまり取り上げられない、中国の遥か内陸部に位置する包頭での中央政府に頼らない企業家育成の熱気と、香港(龍)における経済中心主義の中で、現行の基本法(Basic Law)の下で次期(2007~2012年)チーフエクゼクティブを住民全体による選挙により選ぶことができるかについての高い関心などは、いずれもそれ自身は今日の大中国という絢爛たる錦絵のごく小さな部分部分が、実は、変化しつつある中国(虎)の今後を判断する上で看過できない重要さを秘めているように思われた。虎と龍は今後も互いの実力と価値を十分認め合って拮抗しつつ成長するならば中国は、アジアのみならず世界全体にとって価値ある大きな安全地帯を提供することになるのである。

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